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戦争被害、どう継承 虐殺記念館側と意見交換 南京で '04/6/30

 【南京29日西本雅実】中国訪問中の広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第二陣メンバーは二十九日、南京にある「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」を訪れた。両親を含む親族八人を日本軍によって殺されたという被害者の証言を聞き、戦争の悲惨さをどう伝え合っていくかについて館側と意見を交わした。

 生存者の倪翠萍さん(78)は、一九三七年十二月に当時の首都・南京を占領した日本軍の虐殺行為を涙交じりに語り、自らも銃剣に刺された左肩の傷あとを見せて「証言するのは、日本政府が今も侵略の罪を認めようとしないからだ」と述べた。

 米国でも証言したという倪さんに、東京大三年の森上翔太さん(20)=廿日市市出身=が「日本の若い世代に言いたいことは」と尋ねると、「日本の軍国主義化に反対してほしい」と求めた。

 広さ三千平方メートルの館内には、九八年から翌年にかけ発掘された子どもや女性の遺骨がそのまま展示されている。

 朱成山館長(50)は「広島・長崎の原爆資料館の展示は、日本の被害性だけを強調しており共感できない。南京で原爆被害を紹介する計画が民間団体からあったが、今の日本の姿勢では協力はできない」と強い口調で語った。

【写真説明】倪さん(右から2人目)をモデルにした像の前で証言を聞く平和ミッションのメンバー。後ろの建物は記念館(撮影・荒木肇)


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