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毒ガス兵器被害 病院で治療法討議 広島の医師らテヘラン到着 患者の体験も聞く '05/6/26

 【テヘラン24日広田恭祥】毒ガス兵器被害者や支援者との交流のためイランへ出発した広島市の特定非営利活動法人(NPO法人)「モーストの会」(津谷静子理事長)の会員ら先発十三人は二十四日未明(日本時間同日早朝)、首都テヘランに到着。この日、被害者の診療を続けている病院を訪ね、両国の医師が治療法や基礎研究について意見交換した。(1面関連)

 イラン化学兵器被害者支援協会のシャリアール・ハテリ医師(34)の案内で午前中、テヘラン市北部のラバフィ病院を訪問した。講義室で同病院のハミッド・ソフラプル院長(59)ら医師六人と面会。ソフラプル院長は「毒ガスの影響を広く知らせ、日本と医学分野の共同プロジェクトを進めたい」とあいさつ。イラン・イラク戦争で毒ガス攻撃を受け、東京の大学病院で治療を受けた元イラン兵士の証言を聞いた。

 医師同士の討議では、広島大大学院の武島幸男助教授(42)=広島市南区=が、びらん性のマスタードガス被害による遺伝子変異などを報告。イラン側も五万人近いといわれる生存者の現状や、次世代への影響に対する懸念について話した。

 毒ガス兵器で目に障害がある二十人からも診察室で体験を聞き、視力の衰えや肺の疾病に苦しんでいる現状を学んだ。

 今回の訪問は、昨年四月の広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第一陣メンバーとして津谷理事長がイランを訪問し、その後も市民レベルの交流が広がる中で実現した。

【写真説明】目や肺に障害がある毒ガス患者(右から3人目)の体験を聞く広島からの使節団一行(右側奥)=撮影・広田恭祥


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