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化学兵器廃絶へ連帯強調 テヘラン 毒ガス国際会議 広島の医師ら討議 '05/6/27

 【テヘラン25日広田恭祥】平和交流でイランを訪れている広島市の特定非営利活動法人(NPO法人)「モーストの会」の一行は二十五日、首都テヘラン市内で開かれた毒ガス兵器問題に関する国際会議(イラン化学兵器被害者支援協会など主催)に出席し、毒ガス被害者の救済や化学兵器廃絶の道筋、市民レベルの連携策などについて討議した。

 会場は、市中心部のイマームホメイニ病院講堂。イラン・イラク戦争(一九八〇―八八年)で、イラクの毒ガス攻撃を受けたイランの元兵士や市民とその家族、救済に当たる医師ら約百五十人が全国から集まった。

 来賓のハッダード・アーデル国会議長(60)は、広島からの使節団が被害地サルダシュトを訪れることについて「感謝している」と述べた。被害者支援組織や医療機関の代表が次々と登壇し、深刻な後遺症の実態や健康管理の推進、民間レベルの国際交流による情報共有などについて発表した。

 竹原市の呉共済病院忠海分院の行武正刀元院長(71)=三原市=は、竹原市沖の大久野島での毒ガス製造の歴史と、元工員を四十年以上にわたり診察してきた経験を写真を交えて報告。化学兵器と核兵器の相似性に触れ、「人類滅亡を回避するため、人類の英知に期待したい」と訴えた。

 講堂ロビーでは「平和の絵」展示会も開催。イランの子どもたちの作品と、広島市西区のノートルダム清心中の生徒が贈ったポスターなど約五十点が並び、友情の大切さを伝えていた。

【写真説明】大久野島の歴史や日本の毒ガス障害者の状況も報告された国際会議(撮影・広田恭祥)


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