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■特集 ロシア編 核兵器ある限り
シェルター 今も現役 首都、地中深く '04/12/14

 広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第四陣一行が訪れたモスクワには、冷戦後も核をはじめ大量破壊兵器による攻撃を想定したシェルターが多くある。

 かつてオリンピック村として開発された新興住宅地の高級マンション。その地下にあるシェルターを訪ねた。普段は住民の駐車場として使われている。管理するモスクワ市非常事態省の少佐(36)は「広さも収容可能人員も秘密。車は五十台が収容できる」と説明した。

 内部には大気中の放射性物質や化学物質を除去するフィルター付き換気装置や巨大水タンク、自家発電機がそろう。

 非常時には軍が車を外に出して、寝台や食糧を運び込む。少佐は「今もシェルターは建設している。核兵器がある限り脅威もある。しかし、ここを使う可能性が今最も高いのは、原発や化学工場での事故だ」と話した。

 モスクワでは場所によって地下鉄駅もシェルターを兼ねる。このため地中深くに造られた。一九三九年に建設されたスターリン専用の超豪華シェルターもあった。(文・岡田浩一 写真・野地俊治)


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