中国新聞


生徒会が携帯利用指針
三次高 懸垂幕で周知図る


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指針を記した懸垂幕をチェックする生徒会メンバーたち

 三次市南畑敷町の三次高生徒会が、携帯電話を正しく利用するための8カ条の指針をつくった。広島県教委が公立小中高校に、校内への持ち込みを原則禁止するよう指導通知したのを受け、日ごろからマナーやモラルを意識しようと、取り決めた。

 指針は「(有害サイトへのアクセス制限をする)フィルタリングをしてあやしいサイトに近づかない」「他人を傷つける書き込みはしない」「トラブルがあった時はすぐに相談する」など。

 生徒会が通知内容を知り、指針づくりを検討。携帯をめぐる社会問題を意識しながら、意見を出し合って三月下旬に決めた。同高は指針を周知するため、名刺サイズのカードにして生徒に配ったほか、二十八日には高さ五・三メートル、幅二・七メートルの懸垂幕を玄関口に掲げた。

 会長の畠隆太君(17)は「携帯に依存することなく、学習時間には使わないなど、めりはりをつけた生活を送れるようにしたい」と話している。

 三次高はこれまで、電源を切ることを条件に持ち込みを認めていたが、四月からは、遠距離通学で保護者と連絡が必要な場合などを除き、禁止している。

 県教委は「学校教育に携帯電話は不要」として三月、校内への持ち込みを原則禁止するよう県内すべての公立小中高校に通知した。指導三課は「生徒自身で指針をつくる事例は初めて聞いた。他校にも動きが広がれば」と期待している。(見田崇志)

(2009.4.29)

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