中国新聞


学生を町営塾の講師に
島根県邑南町が島根大と協定


 島根県邑南町は11日、島根大と協定を結んだ。中山間地域のさまざまな課題の解決を目指し、町は学生を講師として招く町営の塾を開くなど、同大と協力して活性化策を探る。

 大学の人材などを生かしたい町と、中山間地域の研究を目指す同大のニーズが合い、町が2月に大学へ協定を申し込んだ。教育や医療、農業などの地域課題に幅広く取り組んでいく。

 一環として、町の公民館で17日から22日まで、町内の小中学校12校の児童、生徒を対象に、教育学部1年生の4人が各6時間程度の学習指導をする。塾など補習機会に恵まれない小中学生の学力を向上しようと、町教委が企画。町は宿泊費などを負担する。教育学部は実践的な教育体験プログラムの中に盛り込んでいる。

 石橋良治町長は「大学と共に町づくりを進め、郷土を愛する人材の育成をしたい」と期待している。(川上裕)

(2009.8.12)

【関連記事】
算数のつまずき解消 広島大大学院教育学研究科 (2009.2.16)
塾と連携し補充授業 東広島・松賀中 (2009.1.14)
科学塾で培う「生きた力」 考えて実験 理論も習得 (2008.10.27)



子育てのページTOPへ