中国新聞


幼児預かり事業開始 安芸高田市 
育児支援へ病後児も


   

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1日オープンした幼児の一時預かり室を利用する人たち

 安芸高田市の幼児や病後児の一時預かり事業が1日、スタートした。月−金曜日の午前8時〜午後6時の間、生後6カ月から小学3年生までの子を預かる。子育て家庭の支援と負担軽減が目的。

 同市吉田町の市社会福祉協議会吉田支所内に、幼児と病後児の一時預かり室を一つずつ設けた。保育士2人、看護師1人の3人体制で対応する。本年度事業費は約560万円。

 一般の幼児預かり室は25平方メートル。ままごと道具や積み木、絵本と、ベッド1台を用意する。病後児用の部屋は13平方メートルで、ベッド3台があり、看護師が世話をする。料金は幼児1時間300円、病後児同500円。

 子育て世代の期待は強い。吉田町吉田の主婦清水深幸さん(29)は「子どもが病気になると付きっきりだったが、専用施設なので今後は安心して買い物などができる」と喜ぶ。

 同市ではファミリーサポート事業登録の会員家庭が子どもを預かっていたが、市は市医師会や吉田総合病院と連携し、病後児対応などの体制を強化した。

 市子育て支援課の可愛川(えのかわ)実知則課長は「ファミリーサポート事業の会員家庭とも連携し、土・日曜日の支援も展開したい」と話している。

 病後児の一時預かりは三次市も酒屋保育所で実施している。(椎木一郎)

(2011.12.2)


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