中国新聞


小中一貫、連携型で開始 2012年度実施へ
竹原市教委検討、2地区は一体型へ


   

photo

 竹原市教委は、市内での小中一貫教育の来年度実施に向け、本格的な検討を始めた。市内を4ブロックに分けて、まず小中学校がそれぞれ協力を深める連携型でスタート。そのうち2ブロックは保護者や地域の声を踏まえつつ、5年程度かけて小中を統合する一体型への移行を図る。

 ブロックは4中学校ごとに通学距離などを考慮して設けた。連携型は竹原ブロック、賀茂川ブロックで、それぞれ竹原中、賀茂川中を中心にエリアの小学校4校、3校を維持する。吉名、忠海の2ブロックは連携型とした後に一体型への移行を見据える。それぞれ吉名中と吉名小、忠海中と忠海東小、忠海西小を1校にする方針。

 市教委の亀井伸幸学校教育課長は「市内の少子化が進み、9年間を通して学力向上や心の教育を推進したい」と説明。吉名地域で13日夜、小中PTA役員を対象に初めて説明会を開き、意見交換した。吉名中PTAの中平健会長(40)は「小中学生が地元通学できる環境づくりを」と求めた。

 市教委は忠海地域で既に説明会を重ねており、残る竹原、北部地域でも順次開く。

 ブロック制の小中一貫教育は2007年、有識者たちによる検討委員会が導入を答申していた。(白石誠)

(2011.12.15)


【関連記事】
小中一貫の成果上々 呉市、取り組みから10年 (2011.9.5)
豊平中敷地内に新設 小3小を統合、小中一貫教育 13年度中、開校へ (2011.7.30)
小中一貫の歩み、本に 呉市教委、導入10年 実例や教諭座談会掲載 (2011.1.25)
下級生と交流で高まる自尊心 小中一貫、先進地の呉にみる (2009.3.30)
「中1ギャップ」を救え (2008.9.22)
小中一貫教育 在り方を模索 (2008.1.20)
呉中央学園 広島県初の公立小中一貫校 (2007.2.1)



子育てのページTOPへ