中国新聞


3小中で初の合同授業
被災地の救助体験聞く 尾道


   

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山戸係長(右端)から災害時の対応を聞く3校の児童生徒

 尾道市の長江中と長江、土堂両小の合同授業が24日、長江中であった。子ども計158人が、東日本大震災の被災地へ派遣された市消防局の職員から救助活動の体験を聞いた。

 同中の1年生と両小の6年生が参加した。震災直後、宮城県名取市に派遣された市消防局の山戸邦弘係長(44)が、壊滅した住宅街や行方不明者を捜索する様子の写真を見せた。

 山戸係長は地域の支え合いと危機管理の大切さを強調。「災害の少ない尾道の自然に感謝し、環境を大切にする優しい心を持ってほしい」と呼び掛けた。

 合同授業は学区エリアの重なる3校が交流を図るため、初めて企画した。長江中1年砂田悠太君(13)は「災害時は早く行動して、周りの人と声を掛け合いたい」と話していた。(鈴木大介)

(2012.1.25)


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