中国新聞


三次の障害児施設「子鹿学園」、4月から移転し強化
支援事業所も新設


   

photo
新設された子鹿医療療育センター

 三次市粟屋町の重症心身障害児施設「子鹿学園」を運営する社会福祉法人ともえ会は、同園を4月から「子鹿医療療育センター」とし、同町内に移転新設する。併せて、発達障害や知的障害のある幼児や児童向けの支援事業所「バンビ」をセンター内に新設、体制を強化する。

 センターは鉄筋3階建て延べ約6千平方メートル。子鹿学園の入所者80人を引き継ぐ。入所者や通所者の利用スペースのほか、精神科や歯科の外来などを設ける。

 新設するバンビは、3歳から小学6年生までが対象。保育士や臨床心理士など常勤スタッフ3人のほか、センターの医師や看護師7人も兼任で対応する。

 グループでの学習や自然体験などを通じた療育教室を5月から週2日程度開く予定。要望に応じて個別療育もする。

 市が開設していた1歳半〜未就学児向けのこども発達支援センター(粟屋町)が、保護者の要望で2011年度、試験的に小学1、2年生に対象を拡大したところ、小学生の療育ニーズが高いことが分かった。それを受けて、今回の施設移転に合わせて児童向け支援事業所の新設を決めた。(馬上稔子)

(2012.3.25)


【関連記事】
障害児にデイサービス 共働き増でニーズ 庄原の社福法人、三次に2施設 (2011.12.3)
発達障害支援に課題 東広島 相談増で予約待ち/授業補助員不足 (2011.2.12)
発達の気掛かり相談を 18歳以下に専門家対応 (2010.9.28)
発達障害の対応にパンフ 三原市作製 (2010.5.14)
発達障害の診療支援 広島県がマニュアル作成 (2010.5.7)
子ども発達相談室、満員 福山市 (2010.4.18)
発達障害児や「子どもの心」診療 相談医 HPで紹介 (2009.7.28)



子育てのページTOPへ