中国新聞


島根中央高の通学便の一部運休
6割が増便バス利用


   

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学校近くのバス停で増便バスを降りる島根中央高の生徒

 島根県川本町教委が12月、町内のスクールバスの一部運休を始めた。31日までのバスを使ったJR三江線増便実験を支援する狙い。今月最初の登校日の3日、美郷町発のスクールバスを使っていた島根中央高(川本町)の生徒25人のうち、約6割の14人が増便バスに転向した。

町教委は31日まで児童、生徒専用バス10便のうち3便を運休する。運休は同高登校用の2便が3日から、川本小(同町)下校用の1便は4日から。

口羽駅(邑南町)午前6時7分発の江津駅(江津市)行き増便バスには同高生徒14人が乗車。10月からの増便実験で平均6人(10月24日現在)だった便で、高校生はほとんど乗っていなかった。11月までほぼ同じ時間、経路で走っていたスクールバス2便は1日計25人が使っていた。

バスや列車の運賃は川本、美郷町が負担する。2年細谷弥加さん(17)=美郷町都賀本郷=は「負担がかからなければ増便バスでも構わない」。保護者の同町高畑、アルバイト杉谷弘子さん(45)は「無料バスが、中央高進学の一因。学校の校門まで送ってもらえるスクールバスの方が助かる」と話していた。(黒田健太郎)

(2012.12.4)


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