中国新聞


学校給食の地産地消進む
岡山県内食材、12年度過去最高51%


   

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 岡山県内の公立学校の給食で使う食材に占める県産品の割合は2012年度で51・1%(前年度比4・1ポイント増)となり、調査を始めた02年度以降で最も高かったことが、県教委のまとめで分かった。

 県教委が12年6月と11月の計10日間、県内の学校調理施設全298カ所を対象に調査。食材の全使用品目数に対する県産品目数の割合をまとめた。

 市町村別では和気町が65・9%で最高。新見市63・0%、倉敷市61・2%と続いた。井笠地域では浅口市(53・1%)、矢掛町(52・2%)が県平均を上回った。一方で笠岡市(49・0%)と井原市(45・6%)、里庄町(50・1%)は下回った。

 県内トップだった和気町は農業団体と連携して計画的に給食に使う農産物の植え付けや収穫をしてもらう取り組みを進めている。新見市でも畜産業者の協力で特産の「千屋牛」を使った献立を導入するなどしているという。

 県教委は今月24〜30日を学校給食週間としている。期間中、市町村は給食に地場産物を活用した郷土料理を提供するなどして給食への関心や理解を深める。

 笠岡市は古くから地域で栽培され春雨の原料となる緑豆を使ったぜんざいを出す。浅口市は地元で「ネブト」と呼ばれる小魚イシモチジャコの南蛮漬けなどを提供するという。県教委保健体育課は「給食に県産品を積極的に活用することで、生産者と学校の連携や郷土料理の掘り起こし、食材を通して地域のことを学ぶ機会にしてほしい」としている。(永山啓一)

(2013.1.25)


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