ボランティア続々 被害復旧支援/廿日市市

'99/7/2 朝刊

 集中豪雨で土砂が家に流れ込むなどの被害が出た廿日市市原、上 平良の両地区で一日、市社会福祉協議会が全市に呼び掛けてつくっ た災害ボランティア約三十人が復旧作業を手伝った。

 床上まで土砂が流れ込んだ無職古川照雄さん(72)方では、近くの 団地などから集まった主婦らが、家の周りに積もった泥をスコップ でかき出したり、納屋の農具を運び出したりした。別の民家でも、 今後の雨に備えて土のう作りに取り組んだ。

 両地区では、農業用水路からあふれた濁流や土砂で、国道433 号沿いの民家約二十軒に被害が出た。消防署や市職員らが復旧作業 を始めたが人手が足りず、社協が市内のボランティア団体に協力を 要請。被害地域から二キロ離れた宮園団地でも放送で呼び掛けた。 社協は三、四日の両日もボランティアを募り、復旧作業にあたる。

 現場から二キロ離れた同市住吉一丁目、無職柳敏孝さん(62)は 「同じ市内で、こんなに被害がひどい場所があったなんて」と、作 業に汗を流していた。

【写真説明】被災家屋の泥をかき出す災害ボランティアのメンバー(1日午後3時、廿日市市原)


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