広島県内でさらに２遺体発見　死者２９人に

'99/7/5　朝刊

　広島県西部を中心に大きな被害を出した集中豪雨から六日目とな る四日、広島、岡山両県の被災地で行方不明者の捜索が続いた。広 島と呉市内でそれぞれ女性一人が遺体で見つかり、今回の豪雨禍に よる中国地方の死者は三十二人、行方不明者は三人となった。

　広島県内の四人の行方不明者のうち呉市上畑町、無職尾方かほる さん(66)は、同市若葉町沖合の大麗女島の浜辺で操業中の漁業者に よって遺体で発見された。広島市佐伯区五日市町上河内、パート事 務員鈴木美代子さん(29)の遺体は、消防艇で捜索中の市消防署員 が、西区商工センター八丁目の八幡川河口で見つけた。

　これにより死者は広島県で二十九人、山口、岡山、島根三県で各 一人。広島で二人、岡山で一人が、行方不明のまま となっている。

　一方、広島や呉など広島県内の三市八町に出ていた避難勧告は、 広島市佐伯区、呉市、廿日市市の各一部地区を除き、解除された。

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