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栗原貞子さんの世界を解説 ブックレットを刊行 '06/7/28

 ▽未発表作品も収録

 原爆詩で知られ、昨年三月に亡くなった広島市出身の詩人栗原貞子さんについて解説するブックレット「栗原貞子を語る―一度目はあやまちでも」が、「広島に文学館を!市民の会」から刊行された。昨年七月に「栗原貞子全詩篇(しへん)」を刊行して以後見つかった未発表作品などを収録している。

 ブックレットには、貞子さんが妹の死の際に書いたとみられる未発表詩「妹よ安らかに眠れ」など、栗原さんの長女真理子さん(71)が遺品を整理していて発見した作品や全詩篇に収録漏れになっていた詩、峠三吉あての書簡、同会が開いた追悼シンポジウムの内容などを収めている。

 タイトルは、貞子さんが好んだ自身の詩の一節「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ」から採った。真理子さんは「自衛隊海外派遣の反対運動をして帰ってから詩を書いていた。『行動する詩人』だった母の精神を多くの人に伝えたい」と語っている。

 「栗原貞子論」を寄せた同会代表の水島裕雅・広島大名誉教授(63)は「今後の栗原貞子研究のきっかけになれば。ブックレットは広島の文学を知ってもらうシリーズにし、大田洋子などを取り上げたい」と話している。千部作製。A5判、一〇四ページ。七百円。同会事務局Tel082(291)7615。(伊藤一亘)

【写真説明】「広島に文学館を!市民の会」が作製した「栗原貞子を語る〜一度目はあやまちでも」


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