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復興ヒロシマ刻む 放影研が施設公開 '06/8/6

 ▽米科学者撮影100枚展示

 放射線影響研究所(広島市南区)の施設を市民に公開する「オープンハウス」が五日始まった。前身の原爆傷害調査委員会(ABCC)研究員で被爆翌年に広島を訪れた米国の科学者故ポール・ヘンショー博士が撮影した復興期の広島の市街地などの写真約百枚が初めて展示された。

 当時は珍しいカラー写真が大半で、一九四六−五八年とみられる広島の風景が中心。場所や撮影時期などの説明もついている。焼け野原にバラックが並ぶ紙屋町(中区)や袋町(同)などの街並み、広告の看板が見える原爆ドーム(同)周辺、道路沿いに植樹を始めたばかりの八丁堀付近などを写している。

 兵庫県から訪れた主婦近藤紘子さん(61)は「幼いころ、中区に住んでいた。見覚えのある風景ばかりで懐かしい」と話していた。オープンハウスは六日まで。放射線が細胞を破壊していく様子を説明した映像や、細胞の観察ができるコーナーなどがある。(ラン・ショウウ)


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