雲一つない青空の下、あの日と同じ夏の太陽が照り付ける。大切な家族や友人たち…。原爆で命を奪われた人をしのび、深夜から祈りをささげる人は絶えない。広島市中区の平和記念公園は六日、六十一年目の朝を迎えた。「草木も生えぬ」と言われた被爆地広島。復興を象徴する鮮やかな木々の緑に包まれ、老いていく被爆者、その思いを次代へ引き継ごうとする若者や子どもたちたちが犠牲者を悼み、慰霊と鎮魂、そして平和への願いを新たにした。
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