広島、長崎両市への原爆投下を国際法違反として市民レベルで裁く「国際民衆法廷・広島」の実行委員会が九日、広島市中区で、原爆投下を正当化する久間章生前防衛相と米国のロバート・ジョセフ核不拡散問題担当特使の発言に抗議して街頭活動をした。
実行委の八人が参加。原爆投下をめぐる久間氏の「しょうがない」、ジョセフ氏の「戦争を終わらせた」との発言に対し、「歴史的事実とは異なり、投下を正当化する政治的発言だ」と訴えた。
実行委は十六日午後一時から中区の原爆資料館東館で、国際民衆法廷の「判決公判」集会を予定している。昨年七月、原爆投下を「戦争犯罪」かつ「人道に対する罪」という判決要旨を出しており、今回の集会で判決全文を示す。(岡田浩平)
【写真説明】日米での原爆投下正当化発言に抗議するメンバー
    
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