スイスのパスカル・クシュパン副大統領は十四日、広島市中区の平和記念公園南側にあるスイス人医師、マルセル・ジュノー博士の顕彰碑に花束をささげた。副大統領は、博士が原爆投下後の広島の惨状を赤十字国際委員会に送った報告書のコピーを原爆資料館に寄贈した。
クシュパン副大統領は雨の中、広島に大量の医薬品を届けて多くの人命を救ったジュノー博士の功績が書かれた碑文に見入った。
原爆資料館では、前田耕一郎館長から説明を受けながら、展示品の前で足を止め約一時間にわたって見学した。副大統領は「資料館の展示を見て、もう原爆を落としてはならない、戦争を繰り返してはならないと強く感じた」と話した。
副大統領はスイスと日本との科学技術協力協定に署名するため来日した。
【写真説明】ジュノー博士の顕彰碑に花束をささげるクシュパン副大統領
    
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