若い世代が平和への願いを発信する「ヒロシマの心を世界に」が広島国際会議場であった。広島市内の児童、生徒と、海外から招いた高校生や大学生たちが、吹奏楽や合唱、被爆体験の朗読などで平和を訴えた。
安佐南区の安西中吹奏楽部は「千の風になって」など3曲を披露。演奏を終えた3年中村裕里さん(15)は「私たちが演奏することで平和への思いを届けられれば」と話した。南観音小(西区)の児童による合唱や舟入高(中区)演劇部の「折り鶴」をテーマにした創作劇などもあり、延べ約1000人の観客が見入った。
海外8カ国から招いた高校生10人が、母国語で被爆体験の詩を朗読する企画も。朗読したドイツ出身の高校生ザシャ・ホータンツさん(19)は「若い世代が集まり、行動することに意味がある」と力を込めた。(長久豪佑)
    
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