核兵器廃絶の方策を探るシンポジウム「非核未来へのロードマップ」が、中区の市まちづくり市民交流プラザであった。市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」が主催、国内外の専門家や若者約六十人が参加し、意見を交わした。
一国で非核地位宣言をしているモンゴルのジャルガルサイハン・エンフサイハン前国連大使は、自国が核兵器保有国にはさまれ非核地帯形成は不可能だった点に触れ、「モンゴルのケースは北東アジアの非核化を進める上で一つの例になるのではないか」と話した。
パキスタンのカイデアザム大のチョードリー・イナヤツラー元教授は、インド、パキスタンの核保有を例に廃絶の困難さを指摘。広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長は、平和市長会議の広がりを紹介。さらなる草の根支援を求めた。(森田裕美)
    
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