「父親が原爆で行方不明になり毎年、参拝に訪れています」。平和記念公園の原爆供養塔前で男性が重い口を開いた。納骨室は「土まんじゅう」と呼ばれる盛り土の半地下にあり、約7万体の遺骨が納められている。このうち、名前が分かっていた遺骨はこれまでに、1611体について遺族が判明した。被爆63年。父を思う息子の気持ちが変わることはない