反核訴える平和行進が相次ぎ広島入り
'98/8/4
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核兵器廃絶を訴えて、全国各地を歩き継いだ平和行進が三日、相 次いで広島市中区の平和記念公園に到着した。
原水協系の国民平和大行進は正午すぎ、富山、長崎、東京の三コ ースから約六百人が平和記念公園の噴水前に集結。原爆慰霊碑に黙 とうをささげた後、「平和への願いが大きなうねりとなり、一日も 早い核兵器の廃絶と世界恒久平和が実現することを念願します」と いう平岡敬市長のメッセージが読み上げられた。
原水禁世界大会に出席するため来日し、七月三十日から五日間行 進に参加したインド人ラージャンカ・マハリンダさん(55)は「日本 の皆さんの平和への願いを持ち帰って、広めたい」と話していた。
午後三時には、原水禁系の非核・平和行進の参加者約六百人も慰 霊碑前に到着。慰霊碑に黙とうし、青森市をスタートして日本海側 と太平洋側を巡った二コースと広島県内一コースの行進を締めくく った。西区から加わった会社員河原拓一郎さん(23)=中区光南六丁 目=は「若い世代がもっと平和を訴えなければならないと思った」 と汗をぬぐった。
日本山妙法寺の平和祈念行脚も正午前に慰霊碑前に到着し、僧侶 や信徒三十人が経を唱え、祈りをささげた。
【写真説明】平和記念公園に到着した原水協系の国民平和大行進
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