核実験の被害実態を報告 原水協系大会
'98/8/4
原水協系の原水爆禁止1998年世界大会国際会議は三日、広島 市中区の広島厚生年金会館で二日目の会議を開いた。世界の核実験 ・核開発などによる被害者からの報告の後、三つの分科会で核兵器 廃絶への道筋などを話し合った。
全体会議では、チェルノブイリ原発事故の被害者を治療している 旧ソ連のリトアニアの医師や、米国のウラン鉱山で被ばくした労働 者などが放射能被害の悲惨さを訴えた。
午後から開いた三分科会のうち、「新たな核軍拡、核戦争の危険 をたちきり、核兵器廃絶の世論強化」では、インドの学生やパキス タンの新聞記者が「実験で近くの村の家が壊れるなど被害が出た」 「多くの国民は原爆の悲惨さを知らないから支持してる」などと話 した。
国際会議最終日の四日は午前中に国際会議宣言を採択して閉会。 午後からは、全国から集まる市民団体や労組員、被爆者も参加する 世界大会・広島が県立体育館で開催する。
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