「教師と子どもの碑」慰霊祭

'98/8/4

 原爆で犠牲になった国民学校の生徒や教師を追悼する「原爆犠牲 国民学校教師と子どもの碑」の慰霊祭が四日朝、広島市中区の平和 記念公園の南側に建つ碑の前であった。

 広島市内や近郊の小中学校八十一校の児童、生徒や遺族ら約千人 が参列。子どもたちを代表して、南区の似島学園中三年山口雅生さ ん(14)が「核実験を強行したインドやパキスタンには、広島の被爆 の実相が十分理解されていないのでしょうか」と訴えた。

 子どもたちが順番に折りづるを碑にささげた後、全員で「青い空 は」を合唱した。十歳の妹を亡くした原川寿己恵さん(69)=中区江 波西一丁目=は「苦しんで亡くなった妹のために、元気でいるうち は供養を続けたい」と話していた。

【写真説明】「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」に折りづるを供える参列者(4日午前8時40分、広島市中区の平和記念公園)


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