土井党首、核廃絶へ党方針発表
'98/8/5
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社民党の土井たか子党首は四日、被爆53周年原水禁世界大会に出 席するため広島市を訪れ、核兵器廃絶への新たな党方針となる提言 を発表した。二〇二〇年を期限にした核廃絶条約の締結、国連への 核兵器解体基金の創設を盛り込んでいる。
提言は、インド、パキスタンの相次ぐ核実験を受け、核保有国に 軍縮努力を求めている。二〇二〇年を目標に、核分裂物質生産禁止 (カットオフ)条約や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の削減 など、四段階で核軍縮を実現させる核廃絶条約を提唱する一方、保 有国に核兵器の先制使用を禁止させる条約の締結を求めた。
また、核兵器の解体に膨大なコストがかかることから、国連加盟 国が費用分担していく核兵器解体基金創設を提案した。土井党首は 「党の基本方針に据え、被爆地と連携を取りながら、政府を動かし ていきたい。同時に、国連や社会主義インターなどの国際ルートを 通じ、実現を目指す」と述べた。
【写真説明】核兵器廃絶に向けた社民党の新たな提言を発表する土井党首
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