あなたには、いつも心に残っている写真がありますか。
吸い込まれそうな情景、何かを語ろうとしているようなまなざし、思わず一緒にほほ笑んでしまいそうな笑顔―。写真には、動画や文章にはない、見た人に訴える力があります。
「平和」をキーワードに、カメラ片手に街を歩いたジュニアライター。ファインダーの向こうには、ライトアップされた折り鶴や原爆の子の像がありました。海外で撮影した国際色豊かな写真もあります。また、平和な社会に向けて活動している人たちにも、平和を訴える写真を選んでもらいました。
平和への思いが込められた写真。あなたの心に響く1枚が見つかるでしょうか。
※クリックすると大きな写真を見ることができます。
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国連児童基金(ユニセフ)東京事務所代表 平林国彦さん(52) 少しの支援 未来を拓く
2007年夏。アフガニスタンの田舎で、一生懸命勉強する小学1年の少女の姿がありました。「子どもたち、特に女の子が学校に通えるのは、平和への第一歩になっているうれしい兆し」と平林国彦さんは言います。 戦争や紛争で治安が悪いと危害を受けやすい女の子は学校に行けなくなるのです。この写真を通じて平林さんは、世界に困っている人がいること、そして、少しの手助けがあれば、彼らが自分たちで未来を切り開けることを訴えたいと思っています。 平和な世界にするために、日本の若者には「自分に自信を持ってほしい」と話します。世界に目を向け、何ができるか考えてほしいそうです。一番良くないのは「どうせやっても変わらない」という消極的な姿勢です。「小さな行動でも世界は変わります。変えられる未来と、皆さんが貢献できる世界があるのです」と教えてくれました。(中2・佐々木玲奈)
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昼間に訪れる人が多い広島市中区の平和記念公園。夜は人が少なく静かです。原爆の子の像の少女の表情が、今も戦争などの被害を受けて苦しんでいる子どもたちのことを考え悲しんでいるように見えました。(クロスフィルター使用)高1・田中壮卓
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ジュニアライターも 撮りました
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昨年末、『ドリミネーション』を見に広島市中心部の平和大通りに行きました。折り鶴のイルミネーションは派手さはありませんが、「平和」を表しているようでした。イルミネーションを楽しめる平和と、折り鶴の平和を感じてほしいです。中2・大林将也
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昨夏カナダへ留学した時、仲良くなった友達と撮りました。日本、カザフスタン、コロンビアの出身者です。お互いを信頼し、リラックスした表情です。どこへ行っても誰とでも、国籍を超えてこんなふうな写真が撮れる世界をつくりたいです。高1・西田千紗
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アルバムを開くと、私は幸せな自分を見つけることができます。生まれてからこれまでの写真は、今も昔も笑顔なのです。平和だからこそです。皆さんも、自分が今どんな顔をしているか見てみてください。笑顔を心掛けてみませんか。中2・佐々木玲奈
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マレーシアの先住民族の村では、ロングハウスに住む人たちが助け合って暮らしています。共同廊下では、家族の枠をこえ、みんなが遊んだり話したりしていました。日本の人たちに、地域の絆の温かさを伝えたいです。高2・岩田皆子
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