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「きずな」発信を評価
広島東洋カープを軸に地域を考えるグループやファンを毎月表彰する「中国新聞・カープALL―IN大賞」(中国新聞社・カープ主催)の第一回選考委員会(委員長・多田公煕広島県体育協会会長)が三十日、広島市中区の中国新聞ビルであった。手づくり新聞「カープは家族」を地域で配ってきた広島大付属東雲小の四年一組児童三十七人が初の受賞者に決まった。
児童は昨秋から授業でカープの歴史を学び、球団を郷土の財産ととらえた学級新聞を製作。町内会を通じて配布したり、市民グループのシンポジウムで発表したりと、思いを伝えてきた。
選考委員会では、主催者を代表し、川本一之中国新聞社社長が「地域のにぎわいを生み、カープの躍進につながる賞に育てていきたい」とあいさつ。多田氏のほか、広島市立大・曽根幹子助教授(スポーツ文化経営論)▽作家・迫勝則氏▽カープ・松田元オーナー▽中国新聞社・兼重収編集局長が、八団体・個人の応募内容を審査した。
この結果、「広島とカープの強い絆(きずな)に思いをめぐらせ、新聞という形で地域に発信する子どもたちの姿は、実に頼もしい」などと、同小の取り組みを評価する声が相次ぎ、一回目となる四月の受賞に選ばれた。
選考後、多田委員長は「球団や地域を思う活動が多く寄せられ、力強く感じた。いずれも熱い取り組み。さらなる広がりを期待したい」と述べた。残りの応募は候補として引き続き残し、今後の活動状況なども考慮しながら、新たな応募を含め選考していく。
表彰式は四月五日。広島市民球場(中区)での阪神戦試合前にグラウンド上であり、マーティー・ブラウン監督らが児童を表彰する。(下山克彦)
(2006.3.31)
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