中国新聞オンライン
天然芝の校庭'09/11/16

柔らかい校庭で横一列に手をつなぎ、一輪車の練習をする1年生
学びの風景

 ▽地域で手入れ 笑顔の輪

真っ白な校舎をバックに青々とした天然芝が輝く広島県北広島町立豊平南小学校(82人)。校庭からは「きゃー。待ってー」と一輪車を楽しむ児童の声が響いてくる。

 校庭の広さは6500平方メートル。今年オープンした広島の球場マツダスタジアムと同じティフトンと呼ばれるアメリカ生まれの芝生でふかふかだ。芝生の苗や肥料代も球場にならってたる募金で集め、6月に児童や地域の人たち約400人で植えた。

 芝生の校庭は体育の授業に大活躍。恐怖心が無いため、おもいっきり体を動かせる。なかでも学校をあげて取り組む一輪車は大人気。「転ぶのも気持ちいいんよ」と一年の久藤真奈ちゃん(7)はニッコリ。

 子どもたちは休憩時間、虫捕り網を持って校庭に駆け出したり、給食の時間は輪になってにぎやかに弁当を食べている。

 芝生の手入れは、地域の人たちと一緒になって肥料をやったり、芝刈りを手伝ったり、総合的な学習にも一役買っている。

 金田道紀校長は「来年は校庭でコンサートを開こうか、神楽にしようか」豊平地域のフィールド・オブ・ドリームスを夢見て楽しそうに話していた。

(写真と文・山本誉=中国新聞)



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