大はしゃぎで水しぶき ウのトレーニング | '05/5/19 |
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ウに手綱を付け、違和感がないようにと訓練する佐々木さん(愛媛県大洲市中村、後方は大洲城)
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「さっちゃーん、ジャブジャブおしよー」女性鵜匠(うしょう)の声が清流に響く。「さっちゃん」と呼ばれたウは、水面(みなも)を駆けるように羽ばたき水しぶきをあげる。飼育室から放たれ大はしゃぎだが、手綱を操る鵜匠の目は真剣だ。
日本三大ウ飼いの一つとされる愛媛県大洲市肱(ひじ)川のウ飼いは、六月の開幕に向け訓練が始まった。オフシーズンをのんびり過ごしてきたウたちには厳しい日々が続く。
鵜匠歴七年目の佐々木コズエさん(36)は、全国で二人目の女性鵜匠。「ウにストレスを与えないことが一番大切」と、わが子のように気遣う。
昨秋復元された大洲城を望む肱川。鵜匠の巧みな手綱さばきと、アユを追うウの妙技が始まるころ、水郷に夏が訪れる。
(写真と文・村上健二=愛媛新聞社)
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