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カジマヤー 97歳 地域で盛大に祝福'07/11/15

「カジマヤー」を迎え、三線のリズムに乗ってカチャーシーを舞う宮城マツさん=手前(沖縄県大宜味村塩屋の塩屋公民館)
秋多彩  「おばぁ、カジマヤーおめでとう」。三線(さんしん)の早弾きの音とともに、大きな声が響く。参加者が歓喜の舞い「カチャーシー」を踊り、喜びを分かち合う。

 「カジマヤー」は沖縄方言で「風車」のこと。県内各地で旧暦の九月七日に数え九十七歳の長寿者を祝う華やかな生年祝い。この年になると童心に帰ると言われ、風車を飾った車で集落内をパレードしたり、公民館などを貸し切り、親類や地域住民で盛大に祝福する。

 沖縄県北部の大宜味村塩屋。海に近い集落で宮城マツさんもカジマヤーを迎えた。赤地に金の模様が施された衣装を羽織り、両手に風車を持って登場したマツさん。舞台で繰り広げられる琉球舞踊や芝居を楽しみ「たくさんの人が来てくれて、面白かったさー」と、まだまだ若者には負けない元気な笑顔を見せていた。

(写真と文・又吉康秀=琉球新報社)
=おわり
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