中国新聞

 「里海 いま・みらい」

6.海砂採取の傷跡  2003.10.13

 瀬戸内海の一部で、いまだに続く海砂採取。現場が海底のため、住民の目が届かない。許可量を超えた違法採取も相次ぎ、生態系への影響を含めて傷口をさらに広げた。千年、万年かけて堆積(たいせき)した海の砂丘に、取り返しのつかないつめ跡を残した海砂採取。全面禁止に踏み切った広島県内の採取跡周辺では、自然の力による修復の兆しも見え始めたが、道のりは遠い。

三藤和之、西原太

 

   ・ 海砂採取 癒えぬ傷 ―広島県、全面禁止5年8カ月
―※右の地図の(1)の地点

  特集 海底再生 道のり遠く
  ・ 調査結果と展望  …砂山移動 堆積わずか
―※右の地図の(2)(3)の地点
  ・ 藻場   …透明度増し吉名(竹原)2.2倍
  ・ 地元の反応  …「まだまだ」漁業者苦しむ
  ・ 各県の動き  …愛媛・香川 採取続く

地図「広島県内の旧海砂採取区域」
数字は撮影場所
  ●参考● 「追跡 海砂採取」 (1997.12.24〜1999.2.18)