中国新聞

 「里海 いま・みらい」

7.森・川・海  2003.10.20

 海は、森と川の姿を映す鏡である。海の恵みを支える豊かな栄養分は、内陸部の森から川を経て供給される。ところが、流域の開発などで森はやつれ、川も変貌(へんぼう)した。せせらぎはコンクリートの用水路に。ダムは森からの栄養分をせき止める。分断された水の循環を取り戻そうと、源流の森づくりや流域ぐるみの活動など、各地で息の長い取り組みも始まっている。森と川、海のつながりを見つめ直すことは、里海(さとうみ)づくりの出発点でもある。

文と写真・西原太、梨本嘉也

 

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太田川流域
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