中国新聞社

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ヒロシマの記録'98
 4 月 

PHOT
広島平和研究所の看板の除幕をする左から平岡敬広島市長、田中隆荘市立大学長、明石康所長(4月1日、広島市中区大手町2丁目)

広島平和研を開設 所長に明石氏

 1日 平和研究◇広島市が市立大の付属機関として設けた広島平和研究所が開所。被爆地ヒロシマから世界に平和研究の成果を発信する。初代所長の前国連事務次長の明石康氏が中国新聞社のインタビューに対し「被爆者の観点を忘れず、世界との連帯を深めたい」と語り、研究ネットワークづくりを急ぐ考えを示す

 2日 核兵器開発◇米紙ワシントン・ポストが、世界初の原爆を製造した米ニューメキシコ州のロスアラモス研究所が約40年ぶりに水爆起爆用の原爆製造を準備している―と報道

 6日 慰霊◇国が広島・長崎両市に建設予定の原爆死没者追悼平和祈念館の開設準備検討会が、小泉純一郎厚相の建設中止を視野に入れた計画再検討の表明に反発、建設を前提に既存施設との重複を避けることに配慮しながら議論を継続する方針を確認

 ◇核軍縮◇ウェストン英、デジャメ仏両国連大使がCTBTの批准書を国連事務局に提出。批准国は計13カ国に

 9日 被爆展示◇インド政府当局の命令で、ニューデリーで開催予定の「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」の展示パネルのうち、核政策に関連する3枚を撤去させられていたことが判明

 10日 被爆展示◇「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」がインド・ニューデリーで開幕。平岡敬広島市長が開会式で「核兵器と人類は共存できない。これがヒロシマの教訓です」とあいさつし、核廃絶へ向け連帯を訴える

 11日 被害調査◇原爆ドームを残して消えた街、旧猿楽町(現広島市中区大手町)の元住民らでつくる「矢倉会」が製作していた40(昭和15)年当時の猿楽町周辺の街並み再現地図が完成し、役員会で報告

 14日 被爆展示◇平岡敬広島市長が「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」開催中のインド・ニューデリーから帰国し、「自国の核武装政策を考え直すきっかけをインド市民に与えることができた」と報告。今後国内26カ所で巡回展が開かれる見通しを明かす

 18日 被爆展示◇広島市の呼び掛けで欧州を巡回する「ヒロシマ展」が、イタリア・まだ続きがあります。アオスタ市で開幕

 22日 来訪◇庄原市で開かれる第9回全国「みどりの愛護」のつどいの式典出席のため、広島入りした皇太子ご夫妻が平和記念公園で原爆慰霊碑に供花

 24日 自治体◇広島市総合計画審議会が、第4次基本計画(99―2010年)の基本構想に「平和首都」の創造を掲げた「広島アイデンティティーの形成」など盛り込むことを了承

 27日 核軍縮◇2000年開催の核拡散防止条約(NPT)再検討会議のための準備委員会が、ジュネーブの国連欧州本部で開幕

 28日 市民◇広島市在住の松原美代子さんが、ジュネーブの国連欧州本部で開かれたパネル討論会「核兵器のない世界を目指して」で、被爆体験を踏まえ演説



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