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メンバー13人 市民と反核論議 民族音楽で交流も '05/5/5

 FF二日目の四日、広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)が写真展を開催中の旧日本銀行広島支店(広島市中区)で、「民族音楽と対話のつどい」があった。約百五十人が集まり、各国を巡ったミッションメンバーと、平和のためにできる市民の役割などについて意見を交わした。

 最初に旧ソ連の核実験場があったカザフスタンからの留学生アイヌラ・バシーロワさん(17)=廿日市市=が民族楽器のドンブラ演奏を披露。米国の少年少女合唱団の歌やインドネシアの舞、韓国の伝統打楽器演奏が来場者を魅了した。

 続いて第一―五陣に参加したメンバー十三人が三班に分かれ、市民と意見交換。各班ともヒロシマをいかに伝えるかなどがテーマになった。

 第四陣の広島大大学院生でロシア人のアンナ・シピローワさん(29)=東広島市=が、紛争が続いたボスニア・ヘルツェゴビナでは核兵器でなく通常兵器に市民がおびえていた実情を紹介。「広島の人にとって、平和はすなわち反核だが、現実に切実な問題を抱えた人にはそのことがなかなか伝わらなかった」と問題提起した。

 ミッションメンバーと市民の双方からは「私たちと異なる考えを否定するのではなく、まず相手の事情に耳を傾ける姿勢が大切」「ヒロシマは核廃絶だけでなく、憎しみを捨て現在に至った復興の歴史を伝えるべきだ」「平和は身構えるのではなく身近な人間関係からつくり出すもの」など次々と意見が出された。

 塾指導者の佐藤博子さん(64)=広島市安芸区=は「何をどう語れば相手の心に響くか知りたかった。今日の対話を若い人にも伝えたい」と話していた。

【写真説明】ミッションメンバーと来場者とがヒロシマの役割などについて意見を交わした「民族音楽と対話のつどい」


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