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ボスニア教員と議論 第四陣2人「和解の精神」訴え 東広島 '05/6/28

 広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第四陣でボスニア・ヘルツェゴビナを巡った二人と、平和教育研修で広島を訪れている同国の教員九人が二十七日、東広島市のひろしま国際プラザで意見交換会を開いた。

 最初に元教員で被爆者の森下弘さん(74)=広島市佐伯区=とロシア出身で広島大大学院生のアンナ・シピローワさん(29)=東広島市=が同国を旅した印象を話した。

 森下さんは、原爆被害の実態を語ろうとした際、内戦で夫や息子を失った現地の女性たちから拒絶された体験を紹介。「相手の立場を考えず、被害の説明から入ろうとした私たちのやり方にも問題があった」と述べた。

 教員らは「民族の違いに関係なく、人間としての寛容さを教えている」などと現地の教育方針を説明。高校教諭のブランカ・バラッチさん(47)は「紛争終結から十年たっても、民族間の壁など多くの問題を抱えている私たちに、何が足りないかずばり言ってほしい」と二人に問い掛けた。

 シピローワさんは、現地で会った対立する三民族間の平等な歴史認識に取り組む非政府組織(NGO)について説明。「戦争の原因を取り除くこうした取り組みが大切」と強調した。森下さんは「広島もすぐに和解の気持ちが持てるようになったわけではない。時間をかけてはぐくんでほしい」と話した。

 研修は財団法人ひろしま国際センターなどの主催で昨年に続き二回目。今月半ばから約一カ月間続く。

【写真説明】ボスニア・ヘルツェゴビナの教員らと平和教育の取り組みなどについて意見を交わすシピローワさん(手前左)と森下さん(同右)


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