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イラン訪問の広島使節団 戦争ない世界を誓う 毒ガス被害の地 平和式典に出席 '05/6/30

 【サルダシュト28日広田恭祥】平和交流でイランを訪問中の広島市の特定非営利活動法人(NPO法人)「モーストの会」(津谷静子理事長)のメンバーら使節団一行は二十八日正午すぎ(日本時間同日夕)、毒ガス兵器の被害地サルダシュト市に入り、夕方から市中心部の広場で開かれた平和記念式典に参列。住民たちと犠牲者の冥福を祈り、戦争のない世界の実現を誓った。

 一行は、首都テヘランからの帰国者と新たに合流した人たち合わせて十七人。同市はイラン北西部のクルド人居住地域で、イラク国境にほど近い。一九八七年六月二十八日、イラク軍機が毒ガス爆弾を落とし、百人を超す犠牲者が出た。その悲劇を広く知らせようと、今年初めて国際的な式典を催した。

 モスク前広場での式典には、地元住民や支援組織の人たち、広島からの使節団、イラクからも自国による毒ガス攻撃を受けたハラブジャの住民九人を含む千人以上が参列した。

 爆撃があった夕方に開会。昨年四月、広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)第一陣メンバーとして同地を訪ねた津谷さん(50)は「共に受けた傷を癒やし、新しい平和に向け出発できることを感謝します」とあいさつ。毒ガス被害者を支援するイラン人弁護士は「協力して事実を伝えよう」と訴えた。

 音楽の演奏や演劇もあった。第一陣メンバーで再訪となった被爆者の寺本貴司さん(70)=広島県大野町=は「昨年会った毒ガス被害者の青年が元気な顔を見せてくれて安心した」と再会を喜んでいた。

【写真説明】「戦争を繰り返すまい」と開かれた平和記念式典。モスク前広場は1000人以上の参列者で埋まった(撮影・広田恭祥)


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