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■特集 米国編 NPT再検討会議
思い受け継ぎ若者動く ミッション参加の4人 NYに集合 '05/5/24

 NPT再検討会議中、これまでに平和ミッションに参加した若手メンバー四人がニューヨークに集まった。

 第一陣の津田塾大大学院生荊尾(かたらお)遙さん(22)=広島市安佐北区出身、第三陣の英国ブラッドフォード大大学院生野上由美子さん(32)=同区出身=と筑波大二年花房加奈さん(19)=広島市中区出身、第五陣の広島修道大大学院生佐々木崇介さん(22)=同市安佐南区。

 花房さんは四月二十七日から五月十二日まで、横浜に拠点を置く反核市民団体「ピースデポ」の一員として、他の四人とともに国連に通い詰めた。国連内の委員会室で開いた「北東アジア非核地帯」実現に向けてのワークショップでは、写真撮影や録音などの記録係を務めた。

 「外国の市民団体のパワーを強く感じた」と言う。特に欧米の市民団体は、各国政府代表へのロビー活動などを精力的にこなした。「国連内で、政治的に影響を及ぼすような行動をしている日本人の姿が少なかったのは残念。もっと被爆国の若者が関心を持てるように、国内でも活動したい」

 花房さんが世界に目を向けるきっかけは昨年七月、平和ミッションで英国、フランス、スペインの三カ国を訪ねた体験だった。今は同世代への働きかけの大切さを痛感。母校の筑波大のゼミ担当教員に頼んで、二十四日には再検討会議の実情を報告する。

 花房さんと一緒に旅をした野上さんは、英国最大の反核団体「核軍縮キャンペーン(CND)」の一員として、十一日からニューヨークにとどまり、会議の行方を追う。

 南アフリカ共和国とイランを巡った荊尾さん、インドとパキスタンを行脚した佐々木さんは被爆地の「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の一員として参加。一足先に帰国した二人も、大学などそれぞれの場で体験を語るなどしている。

 平和ミッション参加をステップに、世界を舞台に反核・平和のために行動する若者たち。被爆者らの思いは、若手メンバーへと着実に受け継がれている。


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