中国新聞


高校生就職内定62.5%
10月末広島県内 昨年同期比5.2ポイント改善


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 広島県教委は17日、来春の高校卒業予定者の就職内定状況をまとめた。10月末現在で就職希望者に対する内定率は62・5%で、昨年同期を5・2ポイント上回った。改善傾向にあるものの、一昨年同期比では6・3ポイント減と厳しい状況が続いている。

 県教委が全校から聞き取り調査した。就職希望者は昨年同期から4人減の3309人。このうち、10月末で内定が決まったのは2068人にとどまった。

 内定率の学科別内訳は、普通科45・0%(昨年同期比5・2ポイント増)▽工業、商業科などの専門学科74・3%(4・8ポイント増)▽総合学科58・3%(3・2ポイント増)―となっている。男女別では男子が6・6ポイント増の68・9%、女子が3・0ポイント増の52・8%だった。

 広島労働局によると、9月末現在の高校卒業予定者の求人数は4160人。昨年から345人増と約1割増えた一方で、一昨年からは3377人減と4割以上減っている。

 県教委は、県や広島労働局と連携し、来年1〜2月、緊急の就職面接会を県内3カ所で開く。県教委指導2課は「内定を得ていない生徒はまだ千人以上いる。できる限り支援を続けたい」と説明している。(永山啓一)

(2010.11.18)

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