広島市が八月六日に営む平和記念式典に、核保有国の中国が初めて参列することが二十二日、分かった。
市によると、参列するのは大阪市にある中国総領事館の領事。その理由などは聞いていないという。
市は一九九八年以降、核保有国の大使に参列を呼び掛ける書簡を送っている。過去にはインドやパキスタンからの参列もあった。今年は核保有国では九年連続でロシア大使館(東京)から参事官も出席する。米国、英国、フランス、インド、パキスタンの五カ国は欠席の連絡があり、北朝鮮からは回答がない。
市は核保有国のほか核軍縮推進国など百四十四カ国に参列を要請。今年は五十五カ国が出席の意向で、昨年の四十二カ国を上回って過去最多となる見通し。(森田裕美)
    
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