広島市景観審議会は二十八日、世界遺産の原爆ドーム(中区)周辺の建物の高さを規制する市の景観計画素案を大筋了承した。市は八、九月に地元説明会や公聴会を実施する。市民意見を踏まえた上で、本年度末までの計画策定を目指す。
素案は、ドームと平和記念公園周辺地区を五ブロックに分けたうえ、ドームとの距離や方角に応じ、新築、増改築する建物の高さ上限を二十―五十メートルに設定。建築届け出の際に違反が分かれば、建築主へ設計変更を勧告できるとする。
さらに、公園からの景観などに配慮、条例で看板などの屋外広告物の表示を制限する。
建築主が景観の専門家の助言を受けられる制度も加えた。
市役所であった審議会には委員九人が出席し、表現の一部を修正した上で素案をまとめることで一致した。(岡田浩平)
    
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