北海道夕張市の「中学生ヒロシマ派遣団」が四日、広島市に到着し、中区の平和記念公園や原爆資料館をボランティアの案内で見学した=写真。財政破たんで昨年は訪問が中断したが、被爆者たちの呼び掛けに応じた広島市民の募金で復活した。
夕張市立中の男子生徒三人と引率教員一人が七日まで滞在し、被爆体験を聞いたり、平和記念式典に参列したりする。一年生の時から訪問を希望していた三年沢田元気さん(15)は「昨年は残念だった。みなさんの募金で再開できうれしい。学び感じたことを夕張で伝えたい」と張り切っていた。
夕張市は一九九四年から毎年、中学生五人を被爆地に派遣、学んだ内容を小学生に伝える継承活動をしてきた。財政再建団体になったため昨年は費用を確保できず、断念していた。(森田裕美)
    
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