北広島町の南方小の全校児童二十九人が四日、広島市東区の原爆養護老人ホーム神田山やすらぎ園を訪ね、休耕田で育てたヒマワリの花を入所する被爆者約三十人に贈った。
児童たちは「ヒマワリの歌」と題した創作曲を合唱した後、大輪の花束を一人一人に手渡した。瀬川菊江さん(89)は「立派に咲いていて、きれい」と涙ぐんでいた。入所者を代表して四人が被爆体験を話した。
小学生からかなえたい「夢」を募り、実現を支援する青少年育成県民会議の「夢配達人プロジェクト推進事業」の一環。同校は約二千四百平方メートルの休耕田にヒマワリで迷路を作るアイデアが選ばれ、育った一部を同園に贈ることにした。
「夢」を提案した五年の平中千亮さん(11)は「喜んでもらえて本当によかった」とほほ笑んでいた。(門脇正樹)
【写真説明】南方小の児童(左端)からヒマワリの花束を受け取る入所者たち
    
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