中国新聞社
2012ヒロシマ
'12/8/4
式典会場の準備整う

 広島市中区の平和記念公園で3日、平和記念式典(6日)の会場設営がほぼ終わった。日差しをさえぎるテントやいすが並び、原爆犠牲者を慰霊する遺族や市民を待つ。ことしは被爆者席に車いすゾーンを初めて設けるなどし、高齢化する参列者に配慮した。

 市はこの日までに、公園内の芝生や石畳に約1万1千のいすを並べた。会場の後方には大型テント32張りを設け、うち約6100席を覆った。テント下の被爆者席には車いす用のスペース(27平方メートル)も確保。救護室には、冷風機計4機を初めて導入する。

 4、5の両日は、通路沿いに竹垣を作り、菊やリンドウを飾り付けるなどする。近くを通りかかった中区の会社員藤川真美絵さん(49)は「会場ができてくると、平和についてあらためて考えるようになる。午前8時15分は職場で黙とうしたい」と話していた。

 広島地方気象台によると、6日は曇りで最高気温は35度に達する見込みだという。(山本乃輔)

【写真説明】パイプいすや大型テントが並び、式典の準備が進む平和記念公園(広島市中区)



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