日本ウイグル協会は5日、中国の核実験による新疆ウイグル自治区の被害に関する講演会を広島市中区で開いた。協会会長で、亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」日本全権代表でもあるイリハム・マハムティさん(42)が報告した。
イリハムさんは、同自治区内で中国が1964〜96年に46回の核実験を繰り返した結果、多くの住民ががんや白血病などの健康被害に苦しんだと説明。「中国は被害を隠している。被爆地ヒロシマと協力し、現状を世界に知らせたい」と訴えた。
12人が参加。英国のテレビ局が同自治区で撮影、制作したドキュメンタリーの上映会もあった。(永里真弓)
【写真説明】新疆ウイグル自治区の核実験被害の現状を語るイリハムさん




