中国新聞社
2012ヒロシマ
'12/8/8
ヒロシマの願い奏でる 都内でライブイベント

 反核・平和を訴える映像作品制作などをしているピースヒロシマ実行委員会(木戸寛行委員長)は6日夜、東京都内でライブイベントを開いた。平和をテーマにした音楽演奏や詩の朗読、舞踏などを通して、約70人がヒロシマへの思いを共有した。

 詩人のレイナ・ブルームーンさんは、核被害を受けた未来の東京から現代を振り返り「人間はなぜ、手に負えないものをつくったのだろう」と問いかけた。実行委副委員長で被爆2世の高田雅宏さん(42)=広島市佐伯区出身=は、父の被爆体験を語り「生き残った父も放射能の恐怖や差別、そして子孫を残すことへのためらいで苦しんだ」と訴えた。

 今年で5年目。東京都国立市の会社員中村明博さん(36)は「リアルにヒロシマを感じる機会がなかった。知ることで自分が変わるヒントをもらえた」と話していた。(武河隆司)

【写真説明】参加アーティストの合唱で平和への思いをつむいだライブ



MenuTopBackNextLast
ページトップへ
過去のヒロシマ特集