日本グラフィックデザイナー協会とヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団は29日、ことしの「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを発表した。タイトルは「夏の陽(ひ)のまぶしさ」。空を見上げる青年を墨で描き、原爆で家族や友人を亡くした悲痛や、平和への尽きない願いを表現している。
東京を拠点に活動する川崎市のアートディレクター葛西薫さん(63)が約3カ月かけて制作した。墨で描いた青年は、丸刈り頭にランニングシャツ。バックを純白としたのは、見る者の想像力に委ねるためという。
広島市役所で記者会見した葛西さんは「原爆は犠牲者の数が強調されるが、一人一人に人生があった。その個人の立場に立って、思いを巡らせてほしいとの願いを込めた」と語った。
ポスターはB1判。ことしで16作品目となる。2千枚を作り、市内の書店などで1枚1050円で販売する。8月3〜6日に広島国際会議場(中区)である、平和市長会議の参加者にも配る。また、これまでの作品とともに8月15〜20日、旧日本銀行広島支店(同)で展示する。
【写真説明】写真上=青年が空を見上げる様子を表現したことしのポスター
写真下=葛西薫さん




