市民団体が印パの平和運動家に招待状送る

'98/7/28

 インド、パキスタンの平和運動家を招くため、募金に取り組んで いる広島市の市民団体「インド・パキスタンと平和交流をすすめる 広島市民の会」(宮崎安男世話人代表)は二十七日、十月に訪問す るよう招待状を両国の平和グループに送った。百万円の目標達成の 見通しがついたためで、被爆者との交流会などを計画する。

 印パが核実験を応酬した直後の六月に募金をスタート。被爆の実 情を知ってもらうとともに、ヒロシマの果たす役割について考える 機会をつくる狙いで、両国から運動家それぞれ一人を招待するため の資金協力を呼び掛けてきた。

 大阪府や長野県など県外からの援助も目立ち、現在、寄せられた のは計百二人から四十万千円。「8・6に向けた運動の広がりを考 えると、十月までに目標は達成できる」として、両国の知識人らで つくる「平和と民主主義を求めるパキスタン・インド人民フォーラ ム」の代表者に人選を依頼する英文の手紙を送った。

 約一週間の日程で、被爆者との交流会、市民を交えた平和集会な どを開く。宮崎代表は「困難な状況の中、非核・平和の運動を続け る印パの運動家とヒロシマが連携し、核兵器廃絶に向けた新たな市 民の取り組みを考えたい」と話している。問い合わせは、電話08 2(241)7226(宮崎さん)。


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