「平和教育を考える」テーマにパネル討議

'98/7/29

 小学校から大学までの地理教員でつくる地理教育研究会(星野朗 代表)の広島大会が二十八日、広島市南区のホテルで始まり、「二 十一世紀の平和教育を考える」をテーマにパネル討議があった。

 パネリスト三人のうち、高嶋伸欣琉球大教授は「アジアへの差別 意識が侵略に結び付いたことを踏まえ、文学、音楽などアジアの文 化を教えることが大切」と述べた。長岡顕明治大教授はヨーロッパ での冷戦後の平和運動を紹介し、「環境、人権など幅広い平和問題 を教材化すべき」と指摘。被爆者の高齢化が進む中で、中国新聞社 の栗栖武士郎電子電波編集部長は「メディアは証言者の役割を担う べきとの問題意識を持ち続けたい」と語った。

 同大会には全国から約八十人の地理教員が参加し、三十一日まで 分科会や広島市内の軍事、原爆遺跡見学などを行う。


MenuBackNext