小渕首相が平和式典参列へ

'98/8/1

 小渕恵三首相が八月六日の広島市の原爆死没者慰霊式・平和祈念 式に出席する方向で、最終調整が進められている。実現すれば、五 年連続の現職首相の式典参列となる。ただ、新政権の発足直後で、 翌七日には国会での所信表明演説が予定されていることなどから流 動的な面も残っている。宮下創平厚相は出席する。

 国から市に三十日夜、小渕首相出席の打診があった。例年、首相 が参列する場合は式典後、原爆養護ホーム訪問、記者会見、被爆者 から要望を聞く会などがあり、広島市は受け入れの準備を進めてい る。

 歴代首相は慣例で広島、長崎両市の式典に交互に出席していた が、広島の番だった一九九三年は宮沢喜一氏から細川護煕氏へ政権 交代の日程と重なり、参列はなかった。その後、広島市の式典には 九四、九五年に村山富市氏、九六、九七年は橋本龍太郎氏と四年連 続で現職首相が出席している。


MenuBackNext